用語
赤目(アカメ)
本来の瞳の色が赤く変色すること。
極度の恨みや憎しみなど、深い負の感情を持つ者に現れるとされる身体的特徴のひとつ。
その幅は神〜化生まで広く、人間が鬼化する際に赤目となる場合もある。
極度の恨みや憎しみなど、深い負の感情を持つ者に現れるとされる身体的特徴のひとつ。
その幅は神〜化生まで広く、人間が鬼化する際に赤目となる場合もある。
荒御魂(アラミタマ)
人間の欲望や怒り、憎しみなど負の心から生まれるとされる魂の一部。
ある程度の霊力がないと視ることはできないが、その色は醜くどす黒いという。
幸御魂と対極の存在。
ある程度の霊力がないと視ることはできないが、その色は醜くどす黒いという。
幸御魂と対極の存在。
出雲会議(イズモカイギ)
旧暦10月に出雲で開かれる神々の会議の俗称。
1年単位で人間たちの縁を決定するため、日本全国から出雲へ集まる。
その間ひと月もの間、神が地元を留守にすることに因み、出雲の地以外は神無月と呼ばれる。
1年単位で人間たちの縁を決定するため、日本全国から出雲へ集まる。
その間ひと月もの間、神が地元を留守にすることに因み、出雲の地以外は神無月と呼ばれる。
犬見神社(イヌミジンジャ)
日本・京堵に鎮座する稲荷神社の総本山。主祭神は宇迦之御魂神とその眷属。
惟夜・深夜の仕える神社でもあり、朱塗りの美しい境内が特徴。
奥に構える稲荷山そのものが聖域かつ信仰の対象となっている。
惟夜・深夜の仕える神社でもあり、朱塗りの美しい境内が特徴。
奥に構える稲荷山そのものが聖域かつ信仰の対象となっている。
宇迦之御魂神(ウカノミタマノオオカミ)
穀物を司る女神。全国の稲荷神社で祀られており、日本人にとって身近な存在でもある。
あくまでも神であり狐ではないが、その白銀の髪の頂には大きな獣の耳が生えているともいわれている。
稲魂女(ウカノメ)とも呼ばれる。
あくまでも神であり狐ではないが、その白銀の髪の頂には大きな獣の耳が生えているともいわれている。
稲魂女(ウカノメ)とも呼ばれる。
御先稲荷(オサキトウガ)
稲魂女をはじめとする稲荷神に仕える者の呼称。通常は1対。
神に代わり人間の願いを1万人分聞き届けると昇神することを許される特別な役職。
【稲荷】とあるが動物の狐ではなく、むしろ神に近い存在である。
神に代わり人間の願いを1万人分聞き届けると昇神することを許される特別な役職。
【稲荷】とあるが動物の狐ではなく、むしろ神に近い存在である。
小野篁(オノノタカムラ)
言わずと知れた平安の詩人であり、閻魔大王の補佐をしていたという逸話をもつ謎の多い人物。
陸奥国司として陸奥を訪れた際に竹駒神社の勧請を行ったことでも有名。
陸奥国司として陸奥を訪れた際に竹駒神社の勧請を行ったことでも有名。
京堵(キョウト)
犬見神社の鎮座する日本の地名。
長きにわたり日本の都であったため、特有の文化を色濃く残すはんなりのまち。
ほかにも多くの神社仏閣が点在する。
長きにわたり日本の都であったため、特有の文化を色濃く残すはんなりのまち。
ほかにも多くの神社仏閣が点在する。
黒狐(クロコ)
黒い毛並みを持つ化生。一般的に不吉の象徴とされ忌まれてきた。
本来神性はなく、古来よりそのほとんどが格の低い存在だとされているが...。
本来神性はなく、古来よりそのほとんどが格の低い存在だとされているが...。
幸御魂(サチミタマ)
御先稲荷が対象となる人間の願いを聞き届け、稲魂女への信仰心を得ると現れる。
この幸御魂が稲魂女をはじめとする稲荷神たちの神通力の源となっている。
ある程度の霊力がないと視ることはできないが、自ら天を向き犬見神社へ向かう様は息をのむほど美しいという。
荒御魂と対極の存在。
この幸御魂が稲魂女をはじめとする稲荷神たちの神通力の源となっている。
ある程度の霊力がないと視ることはできないが、自ら天を向き犬見神社へ向かう様は息をのむほど美しいという。
荒御魂と対極の存在。
小狗神社(ショウコウジンジャ)
約300年前より鎮座するといわれる古い神社。主祭神は小狗大神。
古くは人間たちの信仰を集めていたが、昨今の信仰離れに廃れかかり存続にあえいでいる神社の一つ。
古くは人間たちの信仰を集めていたが、昨今の信仰離れに廃れかかり存続にあえいでいる神社の一つ。
昇神(ショウシン)
御先稲荷が使命を果たし、その働きを認められることで“神の使い”から“神”へと昇格すること。
通常、特別な儀礼や他の神からの認可が必要とされる。
通常、特別な儀礼や他の神からの認可が必要とされる。
神格化(シンカクカ)
本来神でない者が神と相成ること。昇進とは違い、特別な儀礼や神からの認可は必要としない。
例として、神との接触や多くの人間からの信仰心を得た場合などが挙げられる。
例として、神との接触や多くの人間からの信仰心を得た場合などが挙げられる。
神通石(ジンツウセキ)
御先稲荷が生まれる際に得る神聖な石。
それぞれの生命力とリンクしており、その強さによって輝きが変わるとされている。
惟夜は燐灰石、深夜は赤瑪瑙を持って生まれてきた。
それぞれの生命力とリンクしており、その強さによって輝きが変わるとされている。
惟夜は燐灰石、深夜は赤瑪瑙を持って生まれてきた。
神通力(ジンツウリキ)
神をはじめ、その眷属が持つとされる不思議な力。科学で解明されていない事象の大半がこの力によるもの。
生まれつきもっていることがほとんどだが、神格化して得る場合もある。
生まれつきもっていることがほとんどだが、神格化して得る場合もある。
尊久老神社(ソウクロジンジャ)
日本・陸奥の山奥に鎮座し、古くから黒い狐を祀る稲荷神社。主祭神は尊久老稲荷。
石鳥居の傍らには立派なエドヒガンザクラの樹が立っている。
石鳥居の傍らには立派なエドヒガンザクラの樹が立っている。
竹駒神社(タケコマジンジャ)
犬見神社から小野篁より勧誘された稲荷神社。
ある時より稲魂女の代役として務めていた白狐・竹駒姫も祀られている。
境内のどこかに尊久老神社とつながる抜け道があるといわれている。
ある時より稲魂女の代役として務めていた白狐・竹駒姫も祀られている。
境内のどこかに尊久老神社とつながる抜け道があるといわれている。
竹駒姫(タケコマヒメ)
竹駒神社が勧誘された際、稲魂女の代役として派遣された白狐。
一説には尊久老稲荷と夫婦であるとされる。
一説には尊久老稲荷と夫婦であるとされる。
化狸(バケタヌキ)
狸が長く生き強い妖力を得た時成るとされる。人の姿をとることが多い。
京堵を除く日本各地に生息しているが、刑部狸の一族に属するものがほとんど。
京堵を除く日本各地に生息しているが、刑部狸の一族に属するものがほとんど。
白狐(ビャッコ)
白い毛並みに碧い瞳の神獣。一族で稲魂女に仕えている。
人の姿をとるものが多く、みな生まれつき強い神通力を持つとされる。
人の姿をとるものが多く、みな生まれつき強い神通力を持つとされる。
陸奥(ムツ)
日本の東北地方に位置する地名。尊久老神社と竹駒神社が鎮座する。
野狐(ヤコ)
妖力を持つ化け狐の俗称。様々な毛並みの者がおり、格は低く化生の一種とされている。
人を騙したり畑を荒らしたりと悪事のイメージが先行しがちだが、基本的に大人しく害を成すものは少ない。
稲荷山を中心とした、四国を除く日本各地に多く住んでいる。
人を騙したり畑を荒らしたりと悪事のイメージが先行しがちだが、基本的に大人しく害を成すものは少ない。
稲荷山を中心とした、四国を除く日本各地に多く住んでいる。
妖力(ヨウリョク)
化生の多くが持つとされる不思議な力。科学で解明されていない事象の大半がこの力によるもの。
生まれつきもっていることがほとんどだが、訓練によって力を強めることもできる。
生まれつきもっていることがほとんどだが、訓練によって力を強めることもできる。
四国(ヨツクニ)
本州より切り離された大きな島。
その昔から化狸の領地として長らく占拠されているという。
その昔から化狸の領地として長らく占拠されているという。